2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ある子供

日本の若者にも通じる、大人になりきれない”子供”を、ドキュメンタリータッチで描いた力作。手持ちカメラによる移動撮影、アングル、音声、小道具などを効果的に用いて、深読みのできる作品となっている。スリリングな先の読めない展開もすばらしい。 goo映…

三年身籠る

女性の身体(妊婦)に焦点を当てて、伝統的な価値観を見直そうという大胆な試みが興味深い。個性派女優・唯野未歩子の原作・脚本・監督(初)作品。女性スタッフを数多く採用し、女性監督ならではの斬新な視点がきらめく秀作だ。未公開作品なので、完全なネタ…

2005年に劇場・ホール・試写室で鑑賞した136本の中で、 日本映画と外国映画それぞれベスト10を選んでみた。 [日本映画]① 埋もれ木 最も好きな監督の一人、小栗康平の作品。”物語は痕跡の上に築かれ、イメージとして 生起する。つまり、物語のポイントは筋…