2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧
(ネタバレ注意!!)アイデンティティは、他者との関係(=世界との苦闘)の結果によって形成されるが、同時に、他者に対する行為の原因ともなる、というパラドックスを孕んでいる。 美奈子は、15歳のとき、”一生この街を出て行かない”と決め、20歳のとき、”…
観終わった後、すぐには立ち上がれなかった。エリカと母親の壮絶な関係性が、あまりにもリアルで、痛ましくて・・・。衝撃的なラストシーン。エリカは自分の胸にナイフを突きたてて、抑圧の真因である自分の中の「母」を殺す。彼女が「真の私」を確立して生…
テーマは“母の不在と時間性”。『ダロウェイ夫人』をキーワードに、作家のヴァージニア・ウルフ、主婦のローラ・ブラウン、編集者のクラリッサ・ヴォーンの三人の女性が、それぞれ1920年代(第一次大戦後)、1950年代(第二次大戦後)、20世紀末と…
goo映画: 映画と旅行を愛する人々に向けた情報サイト。「個性的すぎる映画館」、国内外のロケ地めぐりルポ、海外映画祭と観光情報、映画をテーマにしたお店紹介など、旅行に出たくなるオリジナルコンテンツを配信中。 マイク・リー監督の最新作。女性の視点…
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冴えないカフェで、コーヒーとタバコをネタに、2人または3人の客が、取り留めの無い会話をする、11話の短編集。 ただそれだけなのに、モノクロの映像とあいまって妙に心に残るのは、コミュニケーションの本質を突いているからだろう。定点観測のような画面…
(ネタばれご注意!) 傷を負わせた権力者と傷をつけられた一市民との戦いの物語。本作のテーマは、「自己確認のプロセス」である。 人は、自己を確認するとき、必ず他者を必要とする。自分は他者にとってどんな存在であるのか 、他者との差異化を必然的に行…
“人間は死を意識することによって、初めて生を確認できる”をテーマに、ストーカーの男によって覚醒させられる夫婦のありようを描いている。ストーカーという行為は、都市が内包するひとつの闇ではあるが、闇によってしか覚醒させることができないほど病んで…